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考察

【リゼロ考察】エキドナ、何人いるんだよ

ネタバレ注意:原作Web版第六章までの内容を含みます。アニメ勢の方はネタバレにご注意ください。
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エキドナ多すぎ問題

リゼロを追いかけていて、一度はこう思ったことがあるはずです。エキドナ、何人いるんだよ、と。

魔女のエキドナ。アナスタシアの襟巻きのエキドナ。棺で眠っているエキドナ。そして、オメガ。

今日はこのエキドナ多すぎ問題を整理して、最後に、全員を一本の線でつなぐ説を出します。

1人目 強欲の魔女

まず1人目。強欲の魔女、エキドナ。

400年前に死んだ魔女で、原作だと第四章、アニメだと2期に登場します。スバルが夢の城の茶会で出会い、契約を持ちかけてきた、あの白髪の魔女です。

ここまでは、何の問題もありません。問題は2人目からです。

2人目 棺のエキドナ

2人目。棺のエキドナ。

聖域の墓所の奥には棺があって、その中で、生前の姿のまま眠っている女性がいます。ロズワールの師匠で、ベアトリスが「お母様」と呼ぶ、本物のエキドナです。

で、ここで事件が起きます。第四章の終盤、棺の女性と、茶会のエキドナを両方知っているロズワールが、こう断言するんです。「それは明らかに別人。二人は、別人だ。」(四章)

棺で眠っているエキドナと、スバルが茶会で会ったエキドナは、別人。年齢も、髪も違う。しかもロズワールいわく、エキドナは天涯孤独で、妹も娘も、ベアトリス以外にはいない。

じゃあ、スバルの前に現れて、契約まで迫ってきたあの魔女は、いったい誰なんだ。これ、原作でもまだ答えが出ていない、第四章最大級の未解決問題です。

3人目 アナスタシアの襟巻き

3人目。アナスタシアの襟巻き。

原作だと第五章、アニメだと3期から出てくる、白いキツネの人工精霊です。名前は、エキドナ。プリステラの戦い以降は、眠ってしまったアナスタシアの体を借りて行動しています。

名前が魔女と同じ理由は? 原作で、一切説明されていません。それどころか、本人がこう言います。「ボクは、自分以外のエキドナのことは何も知らない。」

自分が人工の精霊だという自覚と、名前の記憶だけがあって、生まれた経緯も、目的も、なんにも覚えていない。

第六章では、魔女と同一視されることに、本人がキレる場面まであります。「そのオリジナルの魔女とやらとボクを、あまり同一視しないでもらえないだろうか。」(六章)

4人目 オメガ

そして4人目。オメガ。

第四章の最終話。聖域の地下から、一人の少女が抜け出していきます。リューズの複製体の一人に、魂を定着させた存在。その中身は、魔女エキドナ。

彼女は「オメガ」と名乗り、原作はこの一文で第四章を締めます。

魔女は、再び世界に解き放たれた。

この場面、実はWeb版だけのもので、アニメでは描かれていません。

でも、アニメ勢のみなさん。あなたたちも、実は見てるんです。2期49話。エミリアが、リューズたちのいる部屋へやってくる場面で、シーマがこう言います。「あきれたな、この状況を見てそれが最初に出てくるのか。」

このセリフ、一瞬だけ、エキドナの声で再生されます。エキドナが、リューズの体に宿っている。アニメはオメガを出す代わりに、この一瞬の演出で同じことを示唆していたわけです。

整理:エキドナは4人

というわけで、整理します。

1人目、茶会の魔女。2人目、棺の本物。3人目、襟巻きの人工精霊。4人目、オメガ。

エキドナを名乗る存在、あるいはエキドナの魂を持つ存在が、あわせて4人。これ、偶然だと思いますか?

鍵は聖域の実験

ここからが考察です。

鍵は、聖域でエキドナがやっていた実験にあります。聖域の正体は、エキドナの実験場でした。実験の内容は、自分の魂をリューズ・メイエルの複製体に移す、不老不死の実験。

そしてこの実験は、失敗します。理由は。魂の総量が、器を上回ったから。

つまりエキドナの魂は、器ひとつに収まらないほど大きい。だったら、どうするか。

割ればいいんです。

本命の説:魂の分割

本命の説はこれです。エキドナは、魂を分割している。

この説なら、4人全員に説明がつきます。

棺の女性は、魂を切り出されたあとの本体。だから生前の姿のまま、目覚めずに眠り続けている。

茶会のエキドナは、墓所の術式に移された魂の一部。本体と切り離された時点の人格だから、年齢も姿も違って見える。ロズワールが別人と言い切ったのは、人格の中身が変わっているから。

オメガは、その断片がリューズの器に移った姿。丸ごとの魂では入れなかった器に、分割済みの断片なら収まる。聖域で失敗した総量問題を、分割でクリアしたわけです。

アニメ2期49話で、シーマからエキドナの声がしたのも同じ理屈。魂丸ごとでは無理でも、断片なら宿れる。

そして、襟巻きのエキドナ。魂の移植には失敗した、でも知識の一部だけが定着してしまった、試作品。名前がエキドナなのは、誰かに付けられたからじゃない。もともと、エキドナ自身になるはずだった器だから。

襟巻きの知識

根拠は、まだあります。

襟巻きのエキドナって、記憶がないくせに、知識だけは異常なんですよ。賢者の塔、プレアデス監視塔への道を知っていたのは、仲間の中で彼女だけ。砂丘の空間のねじれの抜け方まで知っていた。

自分の出自は知らないのに、400年前がらみの秘密にだけは詳しい。

魂は入らなかったけど、知識のバックアップだけが残った器。そう考えると、このいびつさに全部説明がつきます。

ちなみに、パックとベアトリスもエキドナが作った人工精霊です。つまりエキドナには、精霊という器を作る技術が、もともとある。

対抗の説

一応、対抗の説も置いておきます。

全部ただの同名で、茶会のエキドナは魔女の魂とは無関係の別の何か、という説。

ただこの説だと、襟巻きが監視塔への道を知っていた理由も、オメガがリューズの器に入れた理由も、全部バラバラに説明することになります。

一本の線でつながる分割説のほうが、筋がいい。私はそう見ています。

まとめ

エキドナは、4人いる。そして全員が、ひとつの魂の断片かもしれない。

第六章の時点で、この謎はどれも回収されていません。奪還編と、その先の物語で、答え合わせが来るのを待ちましょう。

原作:長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活』(小説家になろう/MF文庫J・KADOKAWA)。 本文中の原作の引用は、考察・批評を目的とした引用です。

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